>[Re:1] ぼさんは書きました :
> CTAB法によって樹木(スギ)からDNA抽出をしているものです
> 粉砕→CTAB・βメルカプロエタノール添加→...から1回目のLiCl添加後、冷凍庫でインキュベートして4℃で遠心をするという流れで、ここで沈殿がある程度は出るのですが、冷凍庫から取り出した段階で液が黄色く、遠心しても沈殿が出ないサンプルが出て困っています
沈殿にはRNAが含まれるはずですが、あまりRNAがないか分解が進んでいる可能性があります。そういう観点ではDNAを精製するには沈殿の有無はあまり影響がないと思います。粘性が高くて沈殿ができないというのであれば少しスケールを上げてもいいかもしれません。色に関しては植物(生物全般ですが)はいろいろな色素を作っているのであまり気にしないでいいと思います。糖類とかその他あまり好ましい色素が含まれる場合はPVPで抱合して沈殿させるということもあるようですのでPVPを使っているようなプロトコールを探してみてもいいかもしれません。
> そもそもほとんど凍っておらず、粘性が明確に高く思えるのですがこの原因についてご意見をいただけないでしょうか
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多糖類という指摘がありますし、その可能性はあると思います。同時にゲノムのDNAの溶液は(断片化の程度や濃度によりますが)粘性が高くなります。その場合はちゃんと抽出されているとも見れると思います。それと凍らせるとかあまり意識しないでいいと思いますが、凍結しろとプロトコールに明記しているのでしょうか?凍結はgDNAのフラグメント化に寄与すると思います(まあ全然駄目になることはほとんどないです。ゲノムのライブラリーとか作るのでなければ)。
で結局DNAは回収できたのでしょうか? |
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