多分、根拠があるわけでない流言の類でしょう。
エラー率を調査して報告している論文でも分母が塩基長あたり/サイクルあたりのようになっているのもあったりします。少なくともプラクティカルにはサイクルあたりのエラー率が一定と考えて差し支えないということでしょう。
あるとしたら、条件によっては反応の後半、基質dNTPが消費されて、ヌクレオチド種のバランスが崩れたりKmの高いヌクレオチドの濃度が下がったりするためかも。あえてそういう状態にしてランダム変異を誘発するerror-prone PCRにように。
それとサイクル過剰で誘発される塩基置換変異ではない問題はいろいろあります。
産物濃度が高くなってくると鋳型-プライマーの会合より、鋳型-鋳型のコリジョンが高くなって、モザイク産物や重合体が生じるなど。 |
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