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OligodT Primerについて トピック削除
No.12399-TOPIC - 2024/06/25 (火) 18:19:25 - akiboooooo
ThermofisherのSuperScript® IV Reverse Transcriptaseを使って完全長cDNAを合成しようと思っています。
遺伝子は3.5kbpと比較的長いです。
逆転写する際に、OligodT Primerを用いますが、これについて二つ質問です。
1つ目
Takaraの逆転写酵素ではOligodT(16-18mer)といったものが用いられています。
SuperScript® IV Reverse Transcriptaseでは20merです。
世の中には30merなんていうのも売られています。
この違いは何か実験に影響を与えますか?
2つ目
OligodTを買うと結構高いです。1万円以上します。
Primerを注文するようにTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTを合成して使えば数百円ですみます。これでは駄目なのでしょうか?
教えてくださいませ。
 
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7件 ( 1 〜 7 )  前 | 次  1/ 1. /1


ありがとうございました。 削除/引用
No.12399-7 - 2024/06/27 (木) 10:22:57 - akiboooooo
貴重なご意見をたくさんありがとうございました。
助かりました。

(無題) 削除/引用
No.12399-6 - 2024/06/26 (水) 00:48:55 - G25
書こうと思っていたこと(反応の高温化、5’-dTn-dV-3‘プライマーの使用)は早々にベテランさんたちが指摘していますが、

昔はdT15くらいが普通だったと記憶するのですけど、
長いのが主流になってきたのは、高温で反応できるRTaseが出てきたのと関係あると思います。温度が高いほど伸長を妨げるRNAの二次構造が緩和されるので、高温安定性を高めるように工学的にRTaseが改変されてきました。
SuperScript(SS)を例にすると、オリジナルのSSは反応温度37℃、その後SSII, SSIIIとバージョンアップして45℃とか55℃とかで反応できるようになりました。
それに伴い、dTプライマーが高温で安定にアニールするために鎖長が長めになってきたんでしょう。
ちなみに、ランダムプライマーのように短いプライマーを使うときは、低い温度でアニール、プライミングして、ある程度鎖長が長くなってTmが高くなったところで高温で反応させたりしますね。

dT20とdT30は何が違うか?
あまり違わないと思いますが反応温度が50℃近くだと効いてくるかも。
簡単に2℃/AT対でTmを計算するとdT20は40℃、dT30は60℃。

それと
> ちなみに、CDS内部に7塩基程度のAの連続配列があると、一定の割合でそこから逆転写が始まっているデータを、今はもう公開されていないデータベースで見たことがあります。
を読んで思ったのは、反応温度を高くしたり、dTnを長くすると、そういうアーティファクトを防ぐ効果があるだろうということ。
高温では短いAストレッチにアニールしにくくなる。
dTnが長いほど短いAストレッチに対してミスマッチが多くなることになりTmを下げてアニールしにくくなる。

>Primerを注文するようにTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTを合成して使えば数百円ですみます。これでは駄目なのでしょうか?
かまわないと思います。合成・精製のグレードを上げてもまだ安上がりじゃないかな。最小スケールでも市販品の何倍も収量あると思います。
あと5’-dTn-dV-dN-3’のように3’末端2ntを散らしたプライマーもありました。ClontechのRACE kitのMarathonなど。3’のプライミング位置が揺らがないという利点。

(無題) 削除/引用
No.12399-5 - 2024/06/25 (火) 23:00:36 - SYBR master
>[Re:1] akibooooooさんは書きました :
> SuperScript® IV Reverse Transcriptaseでは20merです。
> 世の中には30merなんていうのも売られています。
> この違いは何か実験に影響を与えますか?

経験的には余り差は無いですね。最近のRTaseは比較的高温(と言っても42度位)なので、その温度程度なら20でも30 mersでもさほど差は無いです。理由はRTaseの反応bufferが、一般的にPCRや制限酵素等で使用されている1価の塩濃度より高い(たしか150 mM NaCl)ので、Tm値はPCR(一般的なPCRは50 mM)の時より高いです。それ故、高塩濃度なのでPCRに希釈せずに持ち込むとsalt inhibitionにより、PCRが走らなくなります。

> 2つ目、OligodTを買うと結構高いです。1万円以上します。
> Primerを注文するようにTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTを合成して使えば数百円ですみます。これでは駄目なのでしょうか?

いえ、うちでは普通に使っていますので問題無いです。が、うちでは全長欲しいなら少し凝った配列にしています。ただ出来ればカラム精製くらいはかけてください。HPLCやPAGE精製までの純度は現在では必要ないと思っています。

>[Re:3] おおさんは書きました :
> TTT TTT TTT TTT TTT TTT TV
> V=C/G/A

今うちでは、上記配列を少しいじって
5'-4 base適当な配列-M13F-制限酵素サイト(NotIとか)-TTT TTT TTT TTT TTT TTT TTT TTT TV-3'で逆転写して、M13Fと標的cDNA specific primer(GSP)にcloning用の制限酵素サイト(EcoRIやBamHI)を拭かしてPCRして、制限酵素で切断してin vitro cloningでvectorにいれてます。少し長くなるのですが、それでも3千円くらいで作成できます。

ちなみに、CDS内部に7塩基程度のAの連続配列があると、一定の割合でそこから逆転写が始まっているデータを、今はもう公開されていないデータベースで見たことがあります。

(無題) 削除/引用
No.12399-4 - 2024/06/25 (火) 22:04:42 - おお
>[Re:2] うんとさんは書きました :
> 自分も同じこと考えたことありますが、市販のoligo dTと同じ濃度でプライマーを頼もうとすると同じくらいの値段がかかると思います。つまり、通常のプライマーの濃度よりも高濃度のものがoligo dTです。

精製度の問題もあると思うが、逆相精製だけの乾燥したやつだと安くないか?

(無題) 削除/引用
No.12399-3 - 2024/06/25 (火) 21:41:09 - おお
>[Re:1] akibooooooさんは書きました :
> ThermofisherのSuperScript® IV Reverse Transcriptaseを使って完全長cDNAを合成しようと思っています。
> 遺伝子は3.5kbpと比較的長いです。
> 逆転写する際に、OligodT Primerを用いますが、これについて二つ質問です。
> 1つ目
> Takaraの逆転写酵素ではOligodT(16-18mer)といったものが用いられています。
> SuperScript® IV Reverse Transcriptaseでは20merです。
> 世の中には30merなんていうのも売られています。
> この違いは何か実験に影響を与えますか?

特に長さとか気にした事はありません。最近はRT酵素の熱安定性が上がってきているので、長めにして高い温度で特異的、効率的に逆転者すると言う狙いはあるかも知れません。長さ過ぎると、RT後のPCRでの影響は気になるところです。ただ、
ビーズについたやつなら長めに設定してもビーズから熱変性などで回収する事を考えればRT後の持ち込みは気になりませんね。また、以下に紹介するAnchored Oligo(dT)をRT後のPCRにも使うと言う荒技があったような。それなら長めの設定はわからなくもない、GCがないのでTmをあげるために。

全長を考えているなら、ポリAの3‘末端からの余分なAストレッチを含むcDNAを避けたり、ポリAの複数箇所にアニーリングして競合したりと言うのを避けるため、Anchored Oligo(dT)を使う事もあるようです。

TTT TTT TTT TTT TTT TTT TV
V=C/G/A

> 2つ目
> OligodTを買うと結構高いです。1万円以上します。
> Primerを注文するようにTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTを合成して使えば数百円ですみます。これでは駄目なのでしょうか?

実は昔いたボスが大量にdT18をカスタム合成したのが使いきれないほどあって、それ使ってます。細かく比べたことがないので、精製度の影響など未知数ですが、1kbくらいの全長CDSならなんとかなってます。まあ、特異的にプライマーでRTする事もあるのだけど。

(無題) 削除/引用
No.12399-2 - 2024/06/25 (火) 21:11:12 - うんと
自分も同じこと考えたことありますが、市販のoligo dTと同じ濃度でプライマーを頼もうとすると同じくらいの値段がかかると思います。つまり、通常のプライマーの濃度よりも高濃度のものがoligo dTです。

OligodT Primerについて 削除/引用
No.12399-1 - 2024/06/25 (火) 18:19:25 - akiboooooo
ThermofisherのSuperScript® IV Reverse Transcriptaseを使って完全長cDNAを合成しようと思っています。
遺伝子は3.5kbpと比較的長いです。
逆転写する際に、OligodT Primerを用いますが、これについて二つ質問です。
1つ目
Takaraの逆転写酵素ではOligodT(16-18mer)といったものが用いられています。
SuperScript® IV Reverse Transcriptaseでは20merです。
世の中には30merなんていうのも売られています。
この違いは何か実験に影響を与えますか?
2つ目
OligodTを買うと結構高いです。1万円以上します。
Primerを注文するようにTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTを合成して使えば数百円ですみます。これでは駄目なのでしょうか?
教えてくださいませ。

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