この質問に答えるほどキャリアがあるわけではないので実態はもっと詳しい方に聞いたらと思いますが、自分が思うことを述べます。
結局のところ、キャリアパスとして教授になならなかった中間職で終えるケースというのは一定数いると思いますが、それが本人がPIになるべく努力して無理だったのか、昔の万年助手のようなポジションで途中から出世競争を放棄したタイプなのか、研究支援など技官と中間のようなポジションなのか色々なケースがあると思うので正直母集団として明確なキャリアパスがあってないようなので、あまり参考にならないと思います。同じような大学の肩書きでも、財源や部局が少し違うだけでまったく要求されるものが異なる印象です。
また、特に国立大学が独立法人化する前の大学教員は公務員だったので、丁稚奉公で出世する仕組みのある大学もそれなりにあっただろうし、教授が退官時に責任もってラボの中間のポストや扱いを根回し、次を手伝うみたいなことで上手くやってた側面もあると思います。ですが、今の時代助教だと結構な割合で任期があるし、講師ぐらいでも特任とかも多いので元ボスが面倒見る以前に別の場所に移動するケースが多いと思います。その結果転々と40-50代でも任期付きとかでやってるがそれなりの実績のある研究者も一定数いると思います。彼らがそのまま任期付きで定年を迎えるのか、地方の正規ポジションに滑り込むのか、あるいはキャリア採用でベンチャーとか民間に高齢で迎え入れてもらうのかはケースバイケースすぎて個人差が多過ぎて参考にならん場合が多かったと思いますが、あと10-20年ぐらいでそういう人たちが層として定年世代になるからこれからって感じだと思います。
少なくとも助教のポストに関して言えば任期付きでもパーマネントでも確かにネットワークでお声がかかるのは重要だと思います。これは若い(35くらいまで)は特にそうで、実績よりも伝手が重要なケースも多いかと。この場合でも正規ポストやテニュアトラックの場合は採用員会の決定もあるので最低限プッシュできるだけの実績があることは必要だと思います。逆に、完全公募で行く場合であっても得たいの知れない人でなんか実績だけたくさんあるよりも、少なからず知ってる先生や研究室にいた人、みたいな経歴はそれなりに重要だと思います。 そもそもCNS一つあっても、その研究実績を活かした研究が次の場所でできるかは中間職なら特に微妙なものも結構あると思うので。
運とコネとは言いますが、10年20年やってれば流石に運とコネだけでどうにかなる世界でもないと思いますね。PIになってしまっても研究費とってラボ運営できなければ困りますし、それなりに研究を続けるためには最低限の研究歴相応の実績を積むことは重要かと。 |
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