>[Re:10] ddtさんは書きました :
> sgRNAの合成は外注したので、間違ってはいないと思います。同じところで依頼したほかのsgRNAがワークしなかったことはないです。切断実験用PCRで使用したtemplateのDNAは、別件で同じprimerでPCR、シークエンスして、配列は確認しています。特に変異もありませんでした。2回実験を行って、再現性は確認しているので、PCR時の変異というのも考えにくいと思っています。
なるほど、ぼく自身先にも書きましたが始めたばかりなのですが、全く切れなかったのは、「targetの方に問題がある」or 「sgRNAに問題がある」と考えていましたが、別個に何か問題があるのかもしれません。「切れなかった」というネガティブなデータは、過去の表現系が出ないKO mouseの時もそうですが、あまり表面化しないのでデータを集め、その集約には結構大変そうです。
こういうとき、手持ちでSanger sequence出来る(4色蛍光のABI310 or 3100)と、何が問題かのデータを集めやすいんですけど、現状手持ちには無く全部外注なので、sequence決定に結構躊躇するんですよね。また学内の遺伝子センターで3100持っているのに外注より価格が高いので、さらに躊躇しやすく成っているんですけど。
> 別の遺伝子で何度かsgRNAをデザインして切断を見たことがあるのですが、効率の差はあれど、全く切れないということがなかったので、原因は何だろうかと思いました。
もしこれらの事が、単なる「targetの方に問題がある」or 「sgRNAに問題がある」だけで無く、手技的な問題もクリアーした場合、CRISPR/Cas systemに関連して非常に面白いテーマになるかもしれません。なぜならCRISPR/Cas systemは、特定の配列を「切断できないので」排除する機構を持っていることになりますので。ただ、一からそれを探すとなるとPAM上流のtargetが20bpとして、4^20の組み合わせ、すなわち10,099,511,627,776個(あは、10兆越えている)の遺伝子配列で検証したデータで判断しなくては成らないので、現状その解明は予算的に不可能な気がします。
「切れなかった」というネガティブなデータを集めたをデータベースを作れば、(データ量に依存はしますが)predictすることが可能なデータベースは出来るかもしれません。 |
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