コラーゲンは細胞の表面にあるインテテグリンと結合し、細胞内のシグナル(サバイバル、増殖、分解、アクチンフィラメントの形成)を送っているとされていますのでpoly lysine とかより生理的かもしれません。
poly lysine は裸の細胞が負の電荷を帯びているので細胞が惹きつけられるのを利用してます。細胞は自らの分泌タンパクでその負電荷を覆いながら外部の環境に対応していると思えば少し非生理的ではありますが、細胞はよくくっ付きますし、安定している様には感じます。
なぜ強力に張り付かないといけないのかわかりません。と言うのは強ければ強いほどいいと言うふうには思えないからです。
もし生体内に幾らかでも似た環境ということであれば、マトリゲルを使うという手があります。コラーゲンに加えラミニン、ヘパリン、増殖因子が含まれているようですから。
細胞との相性はあるかもしれませんがあまり細かい話は見たことはありません。強いて言うなら、同じような癌でどのようなコーティングをしているのかなど文献をあったって見るとかやれることはありそうですが、癌と言っても性質のバリエーションも幅広いように思いますので、文献が見つかっても絶対とまでは言えない気がします。
と思いながら文献を見てみますと、
PMID: 7453826 DOI: 10.1038/289304a0
colon carcinomaなどははコラーゲンコートでは上手くいかないと言う主張のようです。 |
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