見てる組織や細胞、誘導の仕方によって違うのだと思います。大雑把にこう考えてみたらいいかもしれません。p16ノックアウトのマウスが老化せずにずっと生き続けるとかp21ノックアウトマウスが作られてから、まだ死んでないとかまずありえないでしょう。
細胞老化だけをとっても線維が細胞を飼い続けると次第に分裂しなくなるという老化(人の場合テロメアの長さが関与していると考えられている)、細胞に酸化ストレスやDNAダメージを与えて、細胞が分裂しなくなり細胞が大きくなってSenescence-Associated β-Galactosidaseポジティブの細胞を老化といったり様々です。で両者がいっしょの老化なのかと言われるとどうでしょう。どう思われますか?
ヒト線維が細胞についてはテロメアが短くなるとそれを感知してp21が(たしかp53経由で)上がるというメカニズムが考えられていると思いますが、マウスの線維が細胞はテロメアーゼがアクティブなのででテロメアの長さで説明がつきませんが、老化します。またヒト線維が細胞のp21KOではWtより寿命がかなり伸びるようですが、それでも増殖は止まります。また、p21KOではp16の発現増加が分裂可能な継代すうでも見られます(PMID: 9242615 DOI: 10.1126/science.277.5327.831)。
またp16Ink4a欠損マウスのMEFは通常のMEFと同様にRasによる老化が誘導されるという報告もあります(PMID: 11544531 DOI: 10.1038/35092592 )。
総じて
>p16やp21やIL6やMMP3等は老化に関わるのは間違いない事実
はすべての老化とされる現象でそうなっていると思うのは誤認だと思います。 |
|