もし、偉い先生に、他の動物種のIgGで何か問題ありますか?、と強く言われたら、いや必ずしもそういうわけではないと思いますけど、ええ、と答えてしまうと思います。でも、逆に、なぜわざわざ異種の動物由来のIgGを使ったのですか、と聞かれたら、論文の読者やレビュアー、がああそうですか確かにそうですね、ええ、と理解してくれるような合理的な理由はすぐに思いつきますか。今、手元にそれしかなくて買うのも高いし、血清取ってきて精製するのもだるいしとかは無しで。
同じIgGでも動物種が違うとたぶん付加している糖鎖とかの関係もあって、電気泳動で並べて流すと分子量が少し異なったりします。同一動物種の同じクラスの免疫グロブリンでもサブクラスが違うと分子量が少し違うこともあります。なので50KDaとか25KDaくらいに何か興味あるシグナルが出た時に,IgG由来のものかそうでないか判別を誤るかもしれない可能性があります。なので同一動物種由来の免疫グロブリンで(さらに、もしモノクローナル抗体ならば同じサブクラスで)行うべきと思います。
IgGであれば、protein AまたはGビーズがあれば血清から精製するのはとても簡単ですので、勧めます。 |
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