北米で研究職に従事し20年以上になります。同性婚や安楽死が認められているなど、いろいろな面で「先進的だな」と思う場所に住んでいます。逆に最近の日本の事情はよくわかりません。
労働時間に関しては、社会的常識、それに伴う社会の仕組みの変化が必要、、、と思います。指導者本人の意識改革だけでなく、社会を構成する人々の意識も変わっていかないと、ということです。
それが「生産性」という意味で良いか悪いかは別問題として。
例えば欧米では夏のバケーションは2週間が当たり前。みんな職場が認める「当たり前の権利」だと思っているので、指導者も文句を言わないし、休む側が気を使うこともない。
私のいる大学では、ラボテクニシャンは「大学の規定」で夏の間は金曜日はお休み(給料は同じで週4日制になる)。
子育て中のポスドクが5時で帰るのは男女関係なく当然で、文句を言われる筋合いはない、と多くの人が考えている。私の住む国では、10歳ぐらいまでの子供を1人にするのは犯罪なので。それが社会的常識。
日々の労働時間に関しては、基本9時5時(勝手にフレックスタイム制)、土日は休み。とはいえ働く人は夜も休日も働きます。なんだかんだ言って「よく働く人は、よい結果を出す」傾向にあるのは明らかです。結果が伴わなければ怒られます。ただ不満はあっても、そこに根性論を持ち出すPIはあまり見たことがありません、そもそも「そういう発想がない」だけです。
ラボの運営に関しては、海外にだって性格の悪いPIも居ますし、運営の仕方は本当に千差万別だなあと感じます。 |
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