食品衛生のほうの知識では、
病原性の大腸菌を含む、大腸菌群は75℃、1 minで死滅するというのが食中毒防止のガイドラインだそうで。
PCR,とくにcolony PCRでは95℃前後で数分のpre incubationをしますから(一つはhot-start タイプのポリメラーゼを目覚めさせるため、もうひとつは菌体を熱で破壊しDNAを放出させるため)、それで十分と考えます。これが枯草菌なんかだと不十分でしょうけど。
組換え生物の不活性化は、増殖、繁殖ができない状態にすることで、組換えDNAを破壊することは求められていないですから(オートクレーブをかけたって、組換えプラスミドは形質転換能を残している可能性大)。
それはそれとして、遺伝子組換え実験の申請の実験計画の「不活性化の方法」にオートクレーブとか次亜塩素酸処理なんて書くことがほとんどだけど、コロニーPCRを想定して「95℃、〇〇分以上の熱処理」というのも入れとかなきゃならないかな? PCR産物を泳動するとかだけじゃなく外注でシークエンスにだすこともあるし。 |
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