まず、野生型の何倍?という質問はナンセンスだと思いませんか。
野生型の遺伝子と言っても発現量は遺伝子によって違うわけですから、一概に言えるわけないですね。GAL4/UAS系では、野生型では全く発現しない組織でも発現を誘発することができます。その場合は無限大倍ですか?
また、プラクティカルな問題として、GAL4の発現量が物によってまちまちです。GAL4を発現させるプロモータ、エンハンサーの種類のちがい、あるいはコンストラクトが挿入された場所の違いによる位置効果などによって、いろいろです。どのGAL4発現系統を選ぶかで、発現量(時間的、空間的発現の違いに加えて)は多様です。
また、目的に合わせて発現量を上げるため、下げるために、GAL4コンストラクト、あるいはUAS-標的遺伝子のコピー数を増減させたり、温度を上下させたり(通常23-25℃程度で飼育するところ、28℃にするとGAL4/UAS系による発現が増加し、18℃では下がるなど)します。
質問の答えは、「ケースバイケース」 |
|