Tris-Trycine系ゲルは市販品もありますね。頻回行うのでないなら、買った方が得策かもしれないですね。
10KDa前後もしくはそれ以下の小さいタンパク質/ペプチドの場合、移動度にSDSの付き方とかアミノ酸組成の影響がしばしば強く現れるため、電気泳動上の見かけの分子量が理論値の分子量とは必ずしも一致しない(時にはかなり違う)ことがよくありますので注意してください。10KDa以下は電気泳動の示す分子量はあまりあてにならないと思った方がいいです。
またwestern blottingで見る場合は10K Daくらいだと、一般的に使われている0.45μmのポアサイズのPVDF膜だと、ペプチドを膜に保持できず、もしかするとうまく転写できない可能性が危惧されます。なので低分子量ペプチド用のポアサイズ0.22μmのPVDF膜を使用した方が良いかもしれません(もちろんこれとて保持できる限界はありますが)。ポアサイズ0.22μmのPVDF膜の場合、バックグラウンドは通常の膜と比べてどうしても高くなりますので、綺麗なデータが必要ならば、多めのタンパク質量をアプライして、短時間の露光でシグナルが見えるような工夫なども検討ください。 |
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