個人的には、直観ってのは十分言語化できてないだけの理論(経験則)、が元になってるだけであって、いわゆる運ゲー(宝くじ)とかあてずっぽうに闇雲にやってるのとは違うと思います。(まあ、みんな多かれ少なかれわかってると思いますが)。研究は基本的に論理だと思います。
問題は、論理ってのがどこまできちんとしたものかどうかであって、数学の証明みたくバイオの研究ではノイズも多いし、実験にもお金がかかるので、さいしょからきっちり当てはめて結論を最適化することが必ずしもその環境やテーマで最適解であるかはわからない。
よく、”効率用手抜きすることが大切”みたいな話もあるのが本音。
たとえば、PIや管理職になると、自分はすべてキッチリなんでもロンダててポジコンネガコン条件を計画してキレイな実験ばかりやったから実績がででた、と思ってる人がいる。でも実際は結構アバウトな実験も沢山やってるだろうし、最初から複雑だったり金のかかる条件設定ばかりに気を取られ過ぎてると時間がいくらあっても足りない。日本人は、実験の手のきれいさでオナ〇ーしがちで、そりゃ雑で汚いよりきれいに越したことはないけど、ある程度全体で結論を出すうえで十分ならば要領よく考える、行うっていう海外の研究者の感覚的なものも見習う部分はあると思う。
最近のトップジャーナルに求められる膨大なデータ量を考えると、職人芸だけでは得られる根本的情報量が少なく過ぎて時間と金が足りないというのもある。その意味ではそのバランス感覚がいい人が結果を出すと思う。 |
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