ばらつきに関してはその実験やシグナル固有のものもあるだろうし、細胞が違うだけでも変わってくる事があるだろうから、一般化してこうすればいいということは難しいと思いますが、、、特定の実験でこうしたら良かったという話は経験者に譲るとします。
まだよくわからないのですがAの下流にCがあり、Aを阻害してもBの経路からCに到達しているというスキームなのか、Aの下流にはCがないのにCが脱リン化されるのでBの経路がAからのクロストークで活性化していると考えているのかです。この辺の大前提を最初に整理しておかないと思っていた事と違う回答が来てしまいます。
なので今回もどの仮定で進めているかわからない状態ですが、前者の仮定で書いています。で更に仮定を加えないといけませんCはAの刺激前にリン酸化が顕著に現れてますか?現れているとしますね。
この状況でA経路を活性化するとCの脱リン酸化が見られる。ここでちょっと妙な感じがします。なぜリカバリーが必要なのかです。リカバリーしなくてもCが脱リン化していればそれでいいはずです。それとも上記で指摘したように刺激前にはCはリン酸化してないのですか?それもちょっと妙です。いずれにしろCのリン酸化が亢進した状態を作り、そのうえで実験したほうが良さそうな気がします。例えばB経路が活性化される最上流はなんですか?そこをブロックしておけば内在性のB経路からのCの脱リン酸化は最小に抑えられるかもしれません。
刺激と同時に阻害剤を入れる場合、もしかしたら刺激からシグナルが発生するタイミングと薬剤が浸透して実際に阻害し始めるタイミングが同時でないため、微妙なタイミングの差がばらつきに反映されているかもしれません。そういう観点から阻害剤の前処理でCの脱リン酸化がないのはB経路は関与していない可能性を示唆しているとも言えます。
いずれにしろもう少し情報がないとこれといったことは言いにくいです。 |
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