>[Re:1] folさんは書きました :
> qPCRでターゲットよりもハウスキーピング遺伝子の方がバラツキが大きく、
> ΔΔCt法で正規化すると、ハウスキーピング遺伝子の差を見ているようになってしまうことがありますが、
> このような場合の対処法はありますでしょうか。
> 複数のハウスキーピング遺伝子で検討しても同様の結果です。
RT-qPCRでの遺伝子発現の比較において、RNAのRIN値が問題無いのにもかかわらず、「ハウスキーピング遺伝子の発現差」が顕著になるのは、異なる組織間を比べたり、同一処理を行ったけど異なった細胞株を比べるときですかね。細かい実験条件が開示されていないので、今回がそうであるかどうかは不明ですけど。
経験的にですが、組織や細胞株が異なると、「ハウスキーピング遺伝子」の発現量(Ct値)は結構な値で異なりますので、比較は難しくなります。昔、有る遺伝子の発現量を比較しようとした所、「ハウスキーピング遺伝子」で補正すると全ての遺伝子が、「精巣(testis)」だけで高くなったデータがあって、投入RNA量での補正で、reviewerに納得してもらったことがあります。
ちなみに、この「ハウスキーピング遺伝子」での補正は、ESやiPSで分化誘導をかけたときも、データがおかしくなりました。これについてはその後、論文になっていないので、その時どの様なデータ処理したかは、記憶の彼方ですが、たぶん「投入RNA量での補正」で行ったと思います。 |
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