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細胞の解凍後、突然増殖能が高まる現象について トピック削除
No.12167-TOPIC - 2024/02/16 (金) 00:16:45 - 初心者
最近、ある間葉系細胞の解凍後に興味深い現象を観察しました。通常は解凍後しばらくは増殖が遅いのですが、ある時点から突然増殖能が高まりました。このような現象は以前経験したことがありますか?何が原因でこのような変化が起こるのか、またこのような現象に関する研究や知見があれば教えていただけないでしょうか?経験やご意見を共有いただけると助かります。よろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.12167-9 - 2024/02/25 (日) 00:00:49 - 初心者
解凍後10日ほど経過したところで増殖能が亢進したようです。この細胞はその細胞特異的に発現する遺伝子のプロモーターの下流でGFPタンパク質を作るトランスジェニックマウスから単離したものなのでコンタミはないのではないかと思います。
またその間葉系細胞の特徴を示すいくらかの遺伝子もポジコンと同様に発現しており、コンタミの可能性は低いように思います。

解凍後の細胞増殖がありました 削除/引用
No.12167-8 - 2024/02/20 (火) 11:31:50 - 間葉系系幹細胞
私も同じ実験結果を得たことがあります。間葉系細胞を含む細胞で解凍直後にFACSをやってもらったところ、CD34が増加しました。
測定者のミスだろうと思っていましたが、間葉系細胞研究者に聞くとあるかもしれないと言われました。原因は分かりませんが。

再実験はしないまま研究は終わりましたが、おそらくDNAマイクロアレイなど遺伝子の発現変動を見たら、分かるかもしれません。
あまり役に立たない意見ですみませんね。

(無題) 削除/引用
No.12167-7 - 2024/02/16 (金) 16:17:02 - ぽー
確認したいのですが、
・継代を重ねた結果、途中で増殖速度が上がる。
・継代直後の細胞密度が低い時は増殖が遅いが、細胞密度が高くなると増殖速度が上がる。
のどちらでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.12167-6 - 2024/02/16 (金) 15:49:39 - i
1. 凍結細胞を再培養したとき、ある時点から急激に増殖を始めることについてですが、細胞増殖がLog phaseからLag phaseに移ったところを見ているということとは違うのでしょうか。lag phaseの長さは細胞や凍結前あるいは凍結保存中の細胞の状態の良否により様々ですが、凍結後は細胞はまだ半分寝てるみたいなものですし、しばらく増殖の立ち上がりが見られないことはあります(凍結保存や解凍はそれなりに細胞には負荷がかかりますので,回復のための時間も必要ですし)) Netや専門書でい一般的な細胞の増殖曲線を見ることができますので一度参照ください。

2. 間葉系細胞ということですので、数代(細胞の継代回数だとわからないのでPDLとしていくつくらいでしょうか)で増殖できなくなるというのはどうなのかなと思うのですが、それは例えば何かの誘導で起こるような分化能などの性質の維持が保障されている問いこととは違うのですか。あと細胞の由来はなんでしょうか。確かに成人皮膚や成熟マウスのfibroblastsなどだとそんなに何回も分裂しないですが、初代培養で汎用される、MEFやヒト新生児皮膚由来のfibroblastsなどですと結構いつまでも活発に分裂増殖してる印象があるのですが。

(無題) 削除/引用
No.12167-5 - 2024/02/16 (金) 13:36:19 - おお
マウスなどの細胞なら気づかないうちに不死化したとかあるかもしれない。人の細胞は一般的に培養していて不死化に至ることはほぼないと思う(その細胞のGenetic backgroundによってはあるかも)・

あまり考えたくないのは、他の細胞がコンタミしていて徐々に置き換わっているということ。

(無題) 削除/引用
No.12167-4 - 2024/02/16 (金) 12:52:09 - み
>[Re:3] 初心者さんは書きました :
> ありがとうございます。参考になりました。
> ちなみに扱っている細胞は通常、初代培養から数継代で増殖できなく細胞ですが、数十継代しても増殖できるようです。このように増殖能がよくなることはあるのでしょうか。

何の細胞か知りませんが変異が入って不死化してるのでは

(無題) 削除/引用
No.12167-3 - 2024/02/16 (金) 12:29:32 - 初心者
ありがとうございます。参考になりました。
ちなみに扱っている細胞は通常、初代培養から数継代で増殖できなく細胞ですが、数十継代しても増殖できるようです。このように増殖能がよくなることはあるのでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.12167-2 - 2024/02/16 (金) 04:31:06 - おお
凍結融解にしろ継代にしろ、トリプシン処理などで一度接着能を失っているので、撒いてから細胞が増殖するまで大抵はラグがあります(詳細のメカニズムはうまく説明できませんが、大抵の接着して増える細胞の増殖は足場依存性ですし、足場依存性に乏しいがん細胞でもラグが存在します)。

また、凍結の際DMSOなどを使うため、細胞内の水分は放出されています。これはある意味Osmotic stressとも言えると思います。Osmotic stressで細胞増殖能が低下することは論文でも示されています。

科学的な話の詳細は置いといて平たく言えば凍結で細胞が死なないように工夫をしていてもいくらかはストレスが細胞に加わっていて、その状態では増殖が抑制されていて、定常状態に戻るのにある程度時間がかかるということだと思います。人によっては定常状態で実験するには2、3回継代したほうがいいとまで言う人もいます。増殖に制限のない細胞なら少なくとも1回は継代するという話もあります。

もちろん細胞によっては、そこまでラグがないものもあるでしょうけど、実感できるかできないかの違いなのではと思います。

もし興味があり追求したいと思いになるなら、ストレス応答に関する遺伝子や蛋白を見てみてもいいかもしれません。

DOI: 10.1126/sciadv.abe1122
doi.org/10.1038/cddis.2013.189
doi.org/10.3389/fcell.2023.1118766
doi.org/10.1016/j.celrep.2021.108854
イーストの論文も含みます。

細胞の解凍後、突然増殖能が高まる現象について 削除/引用
No.12167-1 - 2024/02/16 (金) 00:16:45 - 初心者
最近、ある間葉系細胞の解凍後に興味深い現象を観察しました。通常は解凍後しばらくは増殖が遅いのですが、ある時点から突然増殖能が高まりました。このような現象は以前経験したことがありますか?何が原因でこのような変化が起こるのか、またこのような現象に関する研究や知見があれば教えていただけないでしょうか?経験やご意見を共有いただけると助かります。よろしくお願いします。

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