おおさん
>tubulinとかはSSの可能性が示唆されています。あとはチオレドキシンによるAP-1, p53, NF-κBによるレギュレーションが示唆されています。
チオレドキシンは完全に構造屋泣かせなタンパク質ですね。システイン構造を変える嫌なタンパク質です。機能解析の方々からしたら興味深いタンパク質、でも我々の分野では煙たい存在です。
今日までの実験報告になるのですが
大腸菌を15℃、IPTG 0.1mMで終夜培養しました。マイルドにマイルドにタンパク質を造らせるためです。
集菌後、ニッケルカラムに通し溶出を行いました。すると溶出後にピークが二本表れました。明らかな構造変化がもたらした結果だと思われます。
上司と相談した結果、SAXSとESI-MASSを行う事になりました。もし二つの構造が異なれば天然変性タンパク質 orミスフォールドによるものだと思われます。
後者だった場合、証明はできませんが皆さんも大腸菌で大量培養するときは極力低温で尚且つ低濃度でインダクションをすることをお勧めします。それがタンパク質の収量が大きく減ったとしてもです。 |
|