思い切り平たくいうとそれぞれの統計手法は得て不得手があるからです。その得て不得手を解消するには事前にパワーアナリシスをしてサンプル数を何個にするかなどデザインを決めてから実験することになります。ただ基礎で探索的な研究ではあまりそういうことをしません。
もうちょっというと多重検定の場合はF値を計算してそれを使って検定していくので(たぶんDunnettでも)それが影響してT検定と違う結果になるということです。
示されたやり方いろいろとどうかなぁと思うところはありますが、細かいところは時間があればおいおい指摘しますが一つ指摘すると、B群のコントロールとC群のコントロールは違う(すなわち実験系が異なる)わけだから、ベースラインが一緒かどうかという点が気になります。
そういう意味で
b群DMSOコントロールに対してb群化合物Aがどう変化したのかというのと
c群DMSOコントロールに対してc群化合物Aがどう変化したのかというのを比べるべきではないかとおもいます。
そうすると2Way anovaという選択もありですが、もっと単純にはb群DMSOコントロールからみてb群化合物Aが何%抑制するかというのとc群DMSOコントロールからみてc群化合物Aが何%抑制するかを比べるのがある意味厳密だと思います。
あるいは最初にやったT検定でもいいですから、b群DMSOコントロール vs b群化合物Aとc群DMSOコントロール vs c群化合物Aだけでも追加でやってnを増やせばいいかもしれません。 |
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