単純な話、使いやすいから。
その論文がどんなのかは知らないが
数十μg/mlが終濃度なら
数十mg/mlは希釈する前の試薬ストック。
終濃度に対して1000倍濃度で保存しておけば
培地量に対して同じ数値の単位違いで添加するだけでいい。
例を挙げると
100mLのLB培地が手元にあって
AmpとKanで30mL培地を各1本ずつ選択培養したい場合
培地に対して何uLだっけと考えるより
1000xストックがあれば
30のmL培地に対して30のuL添加でいいよね
と計算する手間がなくなるしミスも減る。
厳密には30に対して0.030入れるから計算上の濃度は・・・となるけど
比率的に誤差だからざっくり1000xで考えてそう呼んでる。
Ampとかは溶かして濾過して無菌状態にするのに
シリンジとフィルター使って30分くらいはかかるから
あらかじめ10mLの1000xぐらいを一気に作って
滅菌1.5mLチューブに1000uLずつ分注して冷凍しておけば
1000mL培地〜1mL培地まで、1000uL〜1uLのロット1本で対応できる。
LB+Ampを1000mL作って冷蔵しておいてもいいんだけど
LBのみの滅菌済み1000mLを保管しておけば
後入れで+Ampにしたり+Kanにしたり、SOCの代わりにLBでコンピ作ったり
なにかと融通が利く。 |
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