>[Re:5] アルシャさんは書きました :
> おお様
>
> また、カラムに含まれているようなlysis bufferに有機溶媒が含まれていない旨もお教え頂きありがとうございます。
カラムの場合約100ベース以下の小さなRNAはカラムにかからないものがたいていですので(だからmiRNAはそういう目的に最適化してないと回収できない)、使う商品の仕様、説明書を一度読んで置くと良いでしょう。
どうしてもTrizolのような精製方法がいいようであれば、Trizolと同じような精製方法でLysisするときにフェノールを含まないものを使う手があります。Lysisしてからフェノールを加える。
4M guanidine thiocyanate, 25 mM sodium citrate, 0.5% Sarkosyl, and 0.1 M 2-ME.で作り方などは以下にURLを貼っておきます。
2-MEがちょっと問題ですが、Lysisしたあとchemical hoodにサンプルを持っていってから0.1 M 2-MEをくわえるか、DTTを代わりに使うか(言っておきながら後で加えたりDTTを使ったりしたことがないので予備実験はしたほうがいいかもしれません)。
その後は水飽和フェノール(pHは合わせない)を加えると、分離せずに溶けて、さらにクロロフォルムで水相を分離させるというTrizolとほぼ一緒のスキームで精製できます。
https://core.ac.uk/download/pdf/187896324.pdf
その他にも最初のLysis bufferで有機溶媒を含まない様な方法としては植物でよく使われる方法がありますが、動物の細胞でどの程度うまくいくかよくわかりません(たしか使っていた論文を見たことがあった気がする)。LiClを使いRNAを沈殿させることが大抵で、この場合も100b以下のRNAは沈殿してこないという欠点があります。 |
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