本日追加で実験を行ったところ、FLAG-分子AのみをIPしても分子量が増加していることが判明しました。
結果的に助言を求めておきながら皆様をミスリードしてしまうような情報を提示してしまい申し訳ありませんでした。
本日の結果からIPの操作自体の中で何らかの現象が起きていると考えられました。
<qq様
1)IPは
@6wll dishに捲いたHEK293T細胞にFLAG-分子A±他分子をトランスフェクション
A24時間後に回収し100mlのRIPA(SDS抜き)で懸濁・遠心して上清をcell lysateとしています。この内5μlを等量の2×sample bufferと混ぜウエスタンのサンプルにしています。
B残りのcell lysateをsigmaのanti-FLAG M2 affinity gel 5〜10μlと混合して4℃ 1〜2時間転倒混和
C転倒混和後にaffinity gelを300μlのRIPA(SDS・Triton抜き)で4回洗浄
D溶出はaffinity gelの上清を27G 注射針で十分に取り除いた後に10μlのRIPA+15μlの2×sample bufferを加えた後に95℃ 3分加熱して上清10μlをIPサンプルとしてウエスタン
といった手順で行っています。
2)IP前のサンプルでは120kDaのバンドが全く出ませんのでIPの過程に問題があるのだと思います。ご指摘の通り、IP後のaffinity gelに結合していない分画を解析したいと思います。
3)市販のanti-FLAG M2 affinity gelを用いているので抗体なしのものは難しいかもしれませんが、protein G-agarose gelは手持ちにあるためこれを代替として抗体なしの場合の分子Aの動向を確認したいと思います。
貴重なご意見ありがとうございました。 |
|