外来タンパク質の発現は宿主にとって毒性があるのでコピー数が多くて発現量が多いのは良くない。
特にIPTGなどで誘導をかける前に発現するタンパク質が多いとそもそも宿主細菌が増えない、死んじゃうなんてことも多い。だから誘導をかけていない時のleaky espressionを極力抑えないといけない。
そのための方策の一つはコピー数の少ないベクターをつかうこと。
ちなみに、
発現ベクターでなくクローニングベクターは高コピーのpUC(変異型pMB1 ori)系を使いますけど、インサートによってはleaky expressionで生えてこないことがあります。そんな時、30度以下の低温でインキュベートすると生えることがあります。その大きな要因はoriの温度感受性でコピー数がpBR(pETと同じく野生型pMB1 ori)並に減るから。
コピー数が少ない方がleaky expressionによる障害が起こりにくいということ好例。 |
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