お世話になっております。
最近になって大腸菌発現系を用いた組み換えタンパクをPEG沈で濃縮して精製しています。
沈殿させる条件を固定して、沈殿をバッファーにsuspendしてDEAE-sepharoseで精製しているのですが、同僚によると『PEG沈した後はミセル化しているから電荷はキャンセルされてるからイオン交換で濃縮かけるのはナンセンスだろ、ゲル濾過してターゲットタンパク質のあるフラクションをプールして、超遠心したらミセルが壊れるからその後DEAEだ』とのことですが、正直これが本当にそうなのか疑問符がついたため質問させて下さい。
1. PEG沈後にsuspendした段階ではタンパク質はミセル化しているのでしょうか?
界面活性剤のようにミセル化と解離状態が可逆的なものだと考えていますが、誤りでしょうか。
2. もしミセル化している場合、それが超遠心で壊れるのでしょうか?
文献を調べてみてもPEG沈→DEAEの流れで精製を実施している文献は普通にあるので、お前それほんまか?とあまり信じてはいないのですが・・・
ちなみにPEG沈については
300 ml cultureした大腸菌を30 ml のlysateに調製
Lysate: 30 ml
PEG: 6% (v/v)
50000 g x 30 minで遠心後、上清を除きバッファー50 mlにsuspend
といった条件で実施しています。
ご教示いただけますと幸いです。 |
|