ハイブリドーマの種類によって、浮遊状態の割合が多いものもあれば、接着状態の割合が多いものもありますが、だいたい半分くらいの細胞が浮遊していて、残り半分くらいがディッシュの底に弱く接着している状態で増殖していると理解してもらえばいいと思います。
弱い接着なので、トリプシンを使って剥がさなくても、ピペットで培地をかけるだけですぐ剥がれる程度です。
浮遊状態にしても、各細胞がバラバラで浮遊するハイブリドーマもあれば、ブドウの房状に集まるハイブリドーマもあります。
浮遊しやすいか、弱く接着しやすいかは細胞株の種類による個性なので、抗体を作るためにどの状態が良いということはありません。
上に書いたように、ハイブリドーマの弱い接着は、接着細胞のそれとは強さが全然違うので、「ハイブリドーマを接着させて培養する」とは言わないと思います。(つまり、弱く接着しているのも浮遊培養のうち) |
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