末梢血・PBMCあるいは対象を限定せずFACS染色は室温でするのが抗体会社の標準プロトコルとなっている場合が多いですね。昔は標識抗体あるいはビオチン化抗体に続いての標識二次抗体・Strepatvidinの二段階染色も普通にしていたので、抗体のnternalizationについて慎重にon ice染色が標準プロトコルでした。しかし、今は楽な室温で、なにか変だと思ったら氷冷も試してみるくらいでいいのではないでしょうか?
あと、私は日常的に培養細胞のFACS染色をしているのですが、経験則として増殖の速い細胞株は氷冷の方が室温より早く死に始めます(大量のサンプルを何時間もかけて測っている場合です)。そのため、私は室温染色+azideバッファーを好んで使っています。azideは「細胞を代謝的に固定する」ため抗体のinternalizationの抑制だけでなく細胞が時間とともに死んでいくのを抑えていると考えています。もっとも、azideありなしでの直接比較はしたことないですが… |
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