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歯の年齢査定について・・・ トピック削除
No.1183-TOPIC - 2012/11/25 (日) 16:13:12 - non
現在野生動物の歯の切片を作製し、年齢推定を行おうと思っています。

論文や、本を参考にしたところ、上顎の犬歯を抜き、歯の中心を2ー3ミリに切り出し、脱灰し、中和し、水洗いした後にミクロトームで20μの切片を作り染色するという手順のようです。

以上の手順を踏んで、今日実際に切片を作ろうと思ったのですが、1つは切片作製中に歯が折れて、もう一つはミクロトームの刃が入らない(切れずに折れてしまった)という事になってしまいました。

脱灰が足りなかったのか、それとも、何か別の要因があるのか…

実際にラボに教授を含め歯の切片を作製した人がおらず困惑しています。

脱灰は、塩化アルミニウム、塩酸、ぎ酸、を混ぜたものに2日間漬けた後、硫酸ナトリウムを溶かした中和液に1日漬け、水洗いした後切片を作製しています。

ミクロトームの使い方自体は、昨年筋肉をずっと切っていましたので、問題ないとはおもいますが。。。

歯の切片を作製し、年齢査定をおこなったことのある方いらっしゃいましたら、ご教示ください。

よろしくお願いいたします。
 
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20件 ( 1 〜 20 )  前 | 次  1/ 1. /1


(無題) 削除/引用
No.1183-20 - 2012/12/07 (金) 11:58:08 - non
歯医者様

本実験で使用しているのはアザラシになります。
生まれて間もない個体は歯髄腔が開いていて、年齢を重ねるごとにこの歯髄腔が閉まっていきます。これはアザラシでも他の動物でも見たことがあります。
この歯髄腔が閉まっていくときには、象牙質がこの歯髄腔を埋めていくようです。広く動物では一般的にこの現象がおきます。
つまり、象牙質は歯髄腔の内側で年輪を形成します。
このように歯の萌出がに形成される象牙質を第二象牙質というようです。

歯医者様がおっしゃっていられるはヒトのことでしょうか?


またセメント質は象牙質に比べれば蓄積度合は少ないですが、外側に少しずつ蓄積していくようです。なぜ増えるのかについてはまだ勉強中です。
このURLにシカについてですが触れられていますのでご一読ください。
http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0054k1.htm

よろしくお願い致します。

(無題) 削除/引用
No.1183-19 - 2012/12/07 (金) 10:26:41 - 歯医者
これ、何て動物ですか?
差し支えなければ教えてもらえますか。
普通(人の場合)、セメント質、象牙質は経時的には
増えていったりしないんですよ。
としをとった人の歯の根っこがだんだん太くなってこないでしょ。
また、としとって歯の中が全て象牙質で埋まってしまうのも
ある一部の病気以外にはあり得ないので。

(無題) 削除/引用
No.1183-18 - 2012/12/06 (木) 14:23:46 - non
歯医者様

詳しいことは分かりませんが、おそらく伸び続けることは無いと思います。
また、私の勘違いで年輪が出来ていく部位は歯根部のセメント質でした。

まだまだ勉強中なものでして。申し訳ありません。

(無題) 削除/引用
No.1183-17 - 2012/12/06 (木) 14:20:43 - non
なな様

ありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
EDTAでの脱灰にはどのくらいの時間を要するのでしょうか?

やりながら最適条件を見つけてみようと思います。

エナメル質象牙質の件ですが…
私の勘違いでした。
申し訳ありません。
おっしゃる通り、脱灰処理によりエナメルが剥離します。

そして年輪が蓄積していくのが、歯根分のセメント質または象牙質とのことです。
詳しい機序については勉強中ですが…
エナメルではないようでした。

(無題) 削除/引用
No.1183-16 - 2012/12/05 (水) 20:49:02 - 歯医者
ちょっと思ったんですが、その動物の犬歯は
齧歯類の前歯みたいに一生伸び続けます??
もしも、歯の萌出と同時にもうそれ以上歯が伸びないとすると、
歯が口の中に出た時点で、エナメル芽細胞は死滅します(人ではこうです、齧歯類の臼歯もね)ので、歯が出た年齢以上の年輪はつかないことになると思いますが、いかがでしょう?

(無題) 削除/引用
No.1183-15 - 2012/12/05 (水) 16:42:26 - なな
当方では主にラット・マウスの歯や顎骨を使用してますので、
その条件で良ければ

固定 ホルマリンあるいはブアン
脱灰 EDTAあるいはギ酸
パラフィン薄切 2-4 micro
染色液 サクラファインテック ヘマトキシリン3G
染色時間 30秒から1分

これで核よりやや薄く象牙質が染色されています。

non さんの条件に合うかはわかりませんが、
try and error の繰り返しで良い条件を見つけて下さい。

ところで
non さんの書き方ですと、
エナメルと象牙質がサンドイッチやミルフィーユのような構造になっているように読めますが、そのような理解でよろしいのでしょうか?

私は、象牙質の表面をエナメルが覆い、
歯医者さんと同じく脱灰処理により大部分のエナメルが剥離すると思ってますが

(無題) 削除/引用
No.1183-14 - 2012/12/05 (水) 14:00:05 - non
なな様

論文の紹介ありがとうございます。

本実験で扱う動物も季節によりエサの量などに変化があり、年齢推定を行うことが可能なようです。

論文呼ぶ限り私の実験条件よりもはるかに長い時間ヘマトキシリンで染めているようですね…
ヘマトキシリンの組成あ違うようですが、検討してみようと思います。

歯の染色するにあたっての実験条件等差支えなければ教えて頂けますでしょうか?

よろしくお願い致します。

(無題) 削除/引用
No.1183-13 - 2012/12/05 (水) 13:55:09 - non
歯医者様

ご意見ありがとうございます。

はい。現在扱っている動物の犬歯をヘマトキシリンで染めた物です。
脱灰していても、同一動物や他の動物でもエナメル質で年輪の蓄積を知らべ年齢を推定していました。

飽食の時期と小食の時期があり、季節間でエナメル質の形成度合が変わる様で、
豊富にエナメル質の蓄積が起こった時(ヘマトキシリンで濃く染まる線)から、次に豊富なエナメル質の蓄積が起こるまでを1年とみなし、その線の数を数えて年齢を推定するようです。

おっしゃるとおりコラーゲンを染めるならエオジンですが、この場合コラーゲンではなく、エナメル質の濃淡で判断するためヘマトキシリンを使用するようです。

もちろん、象牙質で年齢推定も行いますが、方法はエナメル質と同様になります。

(無題) 削除/引用
No.1183-12 - 2012/12/05 (水) 10:37:41 - なな
歯の切片染色してますがヘマトキシリンだけでも
象牙質を染色できますよ

年輪構造は初めて知りましたが、
下のリンク読む限りでは
季節のない実験動物では年輪構造は期待できないようで

http://www.gmnh.pref.gunma.jp/research/no_15/bulletin15_16.pdf

(無題) 削除/引用
No.1183-11 - 2012/12/05 (水) 04:31:00 - 歯医者
過去の文献はその動物の歯を染めたものですか?
脱灰してるので、エナメルはもうないし、象牙質しか残らないはず。
年輪(?)を染めると言うのは、象牙質ないのことと考えると、
エオジンでしょ。
だいたいどうやって年齢がわかるんですか?
ヘマはコラーゲン染めないよ。

(無題) 削除/引用
No.1183-10 - 2012/12/04 (火) 13:38:30 - non
歯医者様

過去の文献や本を読むとデラフィールドヘマトキシリンを使っているのがほとんどで、対比染色でエオジンを使っている場合がありました。

エオジンでそめたほうがいいのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.1183-9 - 2012/12/04 (火) 13:37:19 - non
組織様

同一切片内で濃く染まるところ、薄く染まるところが現れます。
とても濃いところ、薄いところの差が激しく観察するのが厳しいといった状況です。
均一には切れいていると思いますが、確かめる方法がないので何とも言えないですが…

染色時間と温度変更して再度試してみます。

ありがとうございます。

(無題) 削除/引用
No.1183-8 - 2012/12/04 (火) 07:31:51 - 歯医者
骨や歯はヘマじゃなくて、エオジンでしょ。

(無題) 削除/引用
No.1183-7 - 2012/12/03 (月) 09:32:50 - 組織
>染めむらが出来て年輪をうまく見ることが出来ません。

具体的にどういう症状でしょう?
同一切片上で染まる部分と全く染まらない部分があるとかでしょうか。
硬組織ですが、切片は均一の厚さで切れてますか?

>流水でコンパウンドを流した後、ヘマトキシリン溶液に冷蔵庫で45分漬け、流水で色だしをして、脱水、封入のとしています。

染めむらの原因になるかわかりませんが、ヘマトキシリン染色は室温で5〜15分くらい(染色液の状態に応じて変更)が一般的です。

追記 削除/引用
No.1183-6 - 2012/12/01 (土) 11:48:54 - non
前回質問させていただいた後、脱灰時間を伸ばしたところ綺麗な切片を作ることが出来ました。
組織様ありがとうございました。

切片が出来たところで、デラフィールドヘマトキシリンで染めたのですが、染めむらが出来て年輪をうまく見ることが出来ません。

流水でコンパウンドを流した後、ヘマトキシリン溶液に冷蔵庫で45分漬け、流水で色だしをして、脱水、封入のとしています。

骨格筋のHEを行ったときはこの条件で染めむらが出ることは無かったのですが、何か問題があるのでしょうか?

ご助言いただけると幸いです。

よろしくお願い致します。

(無題) 削除/引用
No.1183-5 - 2012/11/26 (月) 11:59:40 - non
組織様

ご早いご回答ありがとうございます。

現在使っている脱灰液の組成え調べたらプランクリュクロというものでした。
これは迅速脱灰液として販売しておりましたので、改めて組成と、適正脱灰時間の詳細を業者と連絡を取ってみようと思います。

包埋条件このまま進めていこうと思います。

ご丁寧な回答ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.1183-4 - 2012/11/26 (月) 11:26:19 - 組織
脱灰時間はサンプルの大きさによって変わってくると思います。
例えば、マウスと比べて、大型の野生動物では歯の大きさがかなり違うでしょうから、脱灰時間も長く必要になるでしょう。

凍結切片ということなので、しっかり脱灰できてないと切れないと思います。
切り出しの際に柔らかくなってるくらいでないと難しいかもしれません。

最近は脱灰時間が短くてすむような市販の脱灰液も売ってるようです(名前を忘れてしまいました)。
私は使ったことがないのですが、使えるという話を聞きいたことがあります。

包埋手順は今のままでいいと思います。
包埋前に組織をコンパウンドになじませると切りやすいです。

(無題) 削除/引用
No.1183-3 - 2012/11/26 (月) 10:48:43 - non
組織様

ご返信ありがとうございます。

やはり脱灰不足ですかね…
関連文献に従ったものなのですが、この場合、脱灰液の問題なのか、脱灰時間の問題内なのかどちらが考えられるでしょうか?

感覚的になのですが、脱灰液に問題がある気がするですが…

組織は切り出した後、凍結包埋して行っています。

過去に凍結で行っていたとき、凍結している組織を包埋していたのでそのまま、包埋したのですが。
今回のような歯の場合(初めから組織が凍っていない場合)は、一回凍結させてコンパウンドで包埋し、凍らせるといった手順を踏んだ方がいいのでしょうか?

今は、脱水した後そのまま、包埋した状態で凍らしてから切っているのですが。

ご助言よろしくお願い致します。

(無題) 削除/引用
No.1183-2 - 2012/11/26 (月) 10:28:48 - 組織
専門家ではないですが、脱灰が不十分な印象を受けますね。
目安としては、評価に使わない不要な部分の歯に刃を入れてみて、
抵抗なくすっと切れたら脱灰完了です。
力を入れてようやく切れるようだと薄切は不可能です。

あと脱灰後は包埋してるのでしょうか?(パラフィン,凍結,樹脂など)
包埋せずに切る方法も聞いたことがありますが、包埋した方が扱いやすい気がします。
関連文献を確認してみて下さい。

歯の年齢査定について・・・ 削除/引用
No.1183-1 - 2012/11/25 (日) 16:13:12 - non
現在野生動物の歯の切片を作製し、年齢推定を行おうと思っています。

論文や、本を参考にしたところ、上顎の犬歯を抜き、歯の中心を2ー3ミリに切り出し、脱灰し、中和し、水洗いした後にミクロトームで20μの切片を作り染色するという手順のようです。

以上の手順を踏んで、今日実際に切片を作ろうと思ったのですが、1つは切片作製中に歯が折れて、もう一つはミクロトームの刃が入らない(切れずに折れてしまった)という事になってしまいました。

脱灰が足りなかったのか、それとも、何か別の要因があるのか…

実際にラボに教授を含め歯の切片を作製した人がおらず困惑しています。

脱灰は、塩化アルミニウム、塩酸、ぎ酸、を混ぜたものに2日間漬けた後、硫酸ナトリウムを溶かした中和液に1日漬け、水洗いした後切片を作製しています。

ミクロトームの使い方自体は、昨年筋肉をずっと切っていましたので、問題ないとはおもいますが。。。

歯の切片を作製し、年齢査定をおこなったことのある方いらっしゃいましたら、ご教示ください。

よろしくお願いいたします。

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