IPのバックグラウンドを減らす方法
1 アガロースヤセファロースビーズではなく磁性ビーズを使う。(ビーズ内部への非特異的な吸着がないのと遠心しないので微細な不溶物の混入を回避できる点)
2。 0.5M程度のNaCl を含むbufferによる洗浄を1回入れる。相互作用が減弱してしまうならしない方がいいが、経験ではこの程の濃度ならば大抵は維持できることが多い。
3。 プレクリーニングはいろいろな本で推奨されてるので、やつてみる価値はあると思いますが、私は実際に何度かやってみてましたが、それほどありがたいと感じたことはこれまでないです。なので最近はしてません。
4. タンパク質A,Bが,今使ってるlysis bufferで十分可溶化できてるかどうかはwestern blotting等で確認してください。何度かやってもうまくいかないという人の中に、もともとそこに無いものを追いかけてる人結構いるので。
内在性のものをIPで捕まえてくるのが正攻法だけど、やむをえず強制発現させてIPする場合は、Hsp70とか90とかHSC70とかの分子シャペロンがそれの相互作用する仲間のタンパク質とかプロテアソームかんけいの分解系のタンパク質とかも一緒にくっついてくることあるので気をつけたほうがいいです。もちろん、対象のタンパク質が生理的条件でそれらと相互作用してるかもしれないのでただしい結果かもしれないけど、アーティファクトかもしれないので、結局そのタンパク質の抗体買って内在性タンパク質でIPして調べる必要が出てくるのです。 |
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