陰性と言われる中にも、侵入に失敗したり、細胞に侵入したけどゲノムに組み込まれなかったり、ゲノムに組み込まれたけど不活化されたり、と可能性としては色々です。
蛍光タンパク質発現が目的の場合には、その全てが上手くいったものをpoitiveとするのが実用的には便利なので、おおさんと同じく101以上をあくまでも陽性としています。FCMの蛍光検出感度は結構高いですし。
ただ目的によって方法は異なり、感染細胞のゲノムに挿入されたウイルスコピー数をqPCR測定することもあります。先人は色々やっているもので測定方法間の比較論文もありますし、これについては自身の目的に応じた測定法を採用するのが一番です。
それで、FCMで見るところのいわゆる陰性集団が非感染集団と比較して感染集団でシフトするのは確かに見ますね。ウイルス液中の夾雑物か発現には至らないレベルの感染に対して反応性に細胞膜の状態が変化し、一過性にバックグラウンドが変わったのかなあと私は思っていました、特に根拠はありませんが。 |
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