どなたもお答えないのはこの話がここで何度も出てきているからですが、一応書いておきます。PFA固定であれば固定液中ではGFP系の蛍光はきえますが、固定液を除けば復活してきます。RFP系でもだいたい同じです。ただ有機溶媒系はGFP系は、その種類によって復活したり、しなかったりします。RFP系はほぼダメ。
いずれも抗体染色の見え方と自家蛍光の見え方が結構異なることはあります。異なる理由はいろいろですが、固定さえ文字通りに分子がその構造に固定されていて、その構造が保存されているならば、免染で見える蛍光タンパクの局在が正しいはずです。自家蛍光のほうが環境の影響を受けやすいので。
ただ、文字通りに分子が構造に固定されることも、細胞内構造のすべてが生きた状態のまま固定されることも普通の免染プロトコールではできません。PFAでは3-4日間くらい固定しないと細胞内一分子の固定ができませんし、それでも小胞体の形は壊れます。有機溶媒系では固定というより変性させてその辺にくっつけるだけなので、細胞質タンパクは漏れ出て、むしろそれを利用して細胞質の染色を下げる事も良くされます。微妙ですが。
その論文、数ヶ月前にでたものですよね。私も読んだと思うのですが、何を今更、というのが正直な感想でしたが、発表するのは大事だなとも思いました。 |
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