>[Re:4] AAAさんは書きました :
> BSAがあるならHSAも無理ではないと思うのですが。
BSAは昔(と言っても10年くらい前まで)は血清由来のfraction Vとかを使用していました(なぜfravtion Vなのかの詳細はきっとG25さんがしてくれますw)。ただ、DNAやRNAの酵素反応でいくつかの問題、これは私個人ではあまり経験が無いのですが、近年ごく微量のDNAやRNAを使用するようになって、微妙なnuclease活性の存在が顕在化したらしいです(ただし、論文としては有るかどうかは知らないです)。そこでrecombinant BSA (rBSA、NEBの説明見ると、断言はしていないけどたぶん精製用のTag付き)を作成、またはアセチル化によるnucleaseの不活化でnuclease-freeになっています(これも、ここ5年くらいの話です)。実際、NEBがBSAをrBSAに変更したのは、5年くらい前(もっと後で3年くらい前かもしれない)のことだと記憶しています。
rHSAも結構売られています(イネとか酵母で発現してますが、製品には精製用のTagはついていないようです)が、そもそもの目的がヒト細胞培養用(CART-T療法用とか)で、ヒト由来では無いので「ヒトに感染可能なvirus-free」の方が重要であり、nuclease testは必要な検査では無いので行っていないだけだと思います。核酸を扱う酵素反応においてはBSAをHSAに置き換える需要がそもそも無いため、今後もメーカー側でそのtestを行うことは無いと思われます。
もしnuclease-freeのHSAが絶対に必要なら、rHSAはそもそも高い試薬では無いので、自分でnuclease testを行ってみてはいかがでしょうか。一方でアセチル化方法は、私は知らないので情報提供できません。 |
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