いつも勉強させていただいております。
今、大腸菌にあるタグなしタンパク質を発現させ、リゾチームで溶菌し、可溶性画分を硫アン沈澱させました。文献によると30%硫アンで沈澱するとありました。
そこで、乳鉢で微細な粉末にした硫アンを調製し、可溶性画分に30%となるよう、室温でstirringしながら15分くらいかけゆっくり加え、溶かしました。その後1時間さらにstirringしたのち、15000g, 30 min遠心しまして、沈殿物をPBSに溶解させました。
ここで2つ問題がおきました。
1. PBSに溶解したものにSDSサンプルバッファーを加え、SDS-PAGEしたところ、泳動が乱れてしまいました。おそらく硫アンが残っていたものが泳動を妨げたのだと思っています。
2. そこで硫アンをPBSに溶解後、PBSに対して透析を行いました。一晩透析したものをSDS-PAGEにて解析したところ、興味あるバンドが検出させませんでした。
以上のことから、30%硫アンでは目的のタンパク質は沈澱しないものと考えています。
タンパク質自体はIPTGにより可溶性画分にがっつり検出されることを確認しています。
そこで質問させてください。
今後、硫アンの条件検討(濃度や時間)をするにあたり、透析せずになんとかSDS-PAGEを行えるようにしたいと思っています。硫アン後の再溶解時に工夫できるようなことありますでしょうか?
また、硫アンの基本的なことが間違っていたら、ご指摘いただけますと幸甚です。
当方、硫アン沈澱は今回初めて行っております。 |
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