>[Re:1] APさんは書きました :
> 精製したものをnativeな構造を保ったまま免疫したいためmgほどの量を必要としています。
例え真核細胞でもover expressionしたものが、nativeな構造を持っている証拠はあるのですか?酵素なら活性測定等で証明できますが、nativeな構造であることを証明できるような系はお持ちですか?
> elutionは250 mM imidazoleを加え、室温1時間ローテーションしています。この操作を3回繰り返しています
僕の記憶ではパイロット実験なら、eluted #1(E-1)が250 mMなら、E-2は300 mM, E-3は400 mM, 最後にE-4で500 mMでelute等、イミダゾール濃度を徐々に上げて行くモノだと思いますが、違いましたっけ?
> このようなことはよくあるのでしょうか?
普通にあります。fusion proteinなら、fusionした部分を切り離した瞬間、不溶化することも良く聞きますね。
> あるいは非特異的な吸着を抑制するような手立てとして常套手段は何がありますでしょうか?
タンパク質の精製は、発現方法も含めて、個々のタンパク質で異なるモノと考えて、基本のプロトコルで上手くいかなければ、残念ながら現存する全ての方法を試すtry & errorしかないです。
既存のよく使われている界面活性剤の他に、すでに調べたのが10年くらい前の情報ですが、アルギニン(確か東大の先生の論文だったような)、NDSB(Non-Detergent SulfoBetaine)非界面活性剤スルフォベタイン(Merckの監修は群馬大の先生だった)、糖系非イオン性界面活性剤(膜タンパクで使われているらしい)、Torehalose(トレハロース,実施例は少なかった気がする)等が、使われています。 |
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