それやっちゃうと単一クローンであることがが保証できなくなるから。
プラスミドを保存、継代、増殖、精製している過程で変異を起こしたプラスミド分子が混入しているかもしれない。
全くのコンタミネーションで違うプラスミドが混入しているかもしれない。
混入したプラスミドですっかり置き換わるということはないかもしれない(それだったらすぐ気がつくだろう)。最初はごく微小な画分だったとしても、さらに継代、増殖しているうちに不正なプラスミドの割合が殖えてくるかもしれないし、割合が変化することで再現性が損なわれるかもしれない。
実際にどの程度、危険性があるか、結果に影響があるかはさておき、なにか混じり物がある可能性が排除できない材料で実験をしたいだろうか?
不正なプラスミドの混入が全くないという証明はできないし、やってる途中で新たに起こる可能性も排除できない。しかし、実験をシングルコロニーから始めることで、可能な限りの配慮を施したということが言えるだろう。 |
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