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大腸菌における組換たんぱく質発現誘導に使用する培地の違い トピック削除
No.11476-TOPIC - 2023/05/31 (水) 01:56:12 - たこ助
平素よりお世話になっております。
今回は表題の件についてお伺いしたくトピックを立てました。

現在pET vectorを用いて組み換えたんぱく質の発現をおこなっております。
培地は何の考えもなしにLBを用いておりますが、2xYT, Terrific brothを使うメリットというのはどういったところにあるでしょうか。
単位体積あたりの大腸菌数が増える(特にTBは)という程度の理解しかないのですが、菌体あたりのタンパク質発現量が大幅に増加するというようなことは一般的にいえるのでしょうか。

当然発現させるたんぱく質によって変わるとはおもいます。
IPTG濃度およびその添加のタイミング、温度などの至適条件を見つければ何でも良いのかもしれませんが・・・
かれこれ20年ほど前にやった学部学生実験以来の作業でふと疑問に思ったため、皆様のお持ちの知見等ご教示いただけますと幸いです。
 
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(無題) 解決済み 削除/引用
No.11476-3 - 2023/06/02 (金) 22:56:56 - たこ助
おお様

ありがとうございます。
やはり基本的には菌数が稼げるということなのですね。
現在のところ条件の最適化の段階ですが、早速培地をTBに変えて低温でしこたま回転速度を上げるだけでなんとか私の実験はクリアできそうです。

挙げていただいたAuto-induction mediumの件とProtein Sci.の論文はトピックを立てる前に見ておりました。
今手元にあるものでなんとかなりましたが、今後の実験ではそちらの検討も実施できればと思っております。

貴重な情報をありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.11476-2 - 2023/05/31 (水) 07:46:16 - おお
2xYT, Terrific brothでは菌体数が稼げるということです。菌体当たりのタンパクの多さはあまり期待しないほうがいいでしょう。タンパクによってはこのような培地を使った時の菌体の生理的状態がたんぱく発現に適しているため菌体当たりのタンパクが増えることもあり得ます(その逆もしかりです)。しかしながら菌体が多いためエアレーションが行き届かずうまく発現しない可能性を指摘する人もいるようです。バッフル付きのフラスコとか、フラスコに入れる培地の量とか、振とうの仕方とかベストな条件を考えたほうがよさそうです。

最近でというわけでもないのですが、Auto-Induction MediumというのがあってIPTGを使わずにLactoseで誘導するのですが、グルコースも培地に入れていることによってグルコースが消費されるにつれてLactoseによる誘導がかかるような系があります。もともと2xYTベースに作られたように記憶してますが、ほかの培地でも利用されているようです。

色々と培地に選択肢がありますが、小スケールでどんな感じか見て決めるのも一つのやり方かもしれません(スケールアップで再現できるかというのは確実とまでは言えませんが)。

2xYT Broth (Auto-Induction Medium)
https://bocascientific.com/gcm18-0500-504-detail

大量に安定同位体でラベルしたタンパクを作るための系(構造解析などで使われているはず)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2771296/

大腸菌における組換たんぱく質発現誘導に使用する培地の違い 削除/引用
No.11476-1 - 2023/05/31 (水) 01:56:12 - たこ助
平素よりお世話になっております。
今回は表題の件についてお伺いしたくトピックを立てました。

現在pET vectorを用いて組み換えたんぱく質の発現をおこなっております。
培地は何の考えもなしにLBを用いておりますが、2xYT, Terrific brothを使うメリットというのはどういったところにあるでしょうか。
単位体積あたりの大腸菌数が増える(特にTBは)という程度の理解しかないのですが、菌体あたりのタンパク質発現量が大幅に増加するというようなことは一般的にいえるのでしょうか。

当然発現させるたんぱく質によって変わるとはおもいます。
IPTG濃度およびその添加のタイミング、温度などの至適条件を見つければ何でも良いのかもしれませんが・・・
かれこれ20年ほど前にやった学部学生実験以来の作業でふと疑問に思ったため、皆様のお持ちの知見等ご教示いただけますと幸いです。

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