>sekiさんは書きました :
>・18srRNAやβactinなどはかろうじてCt 25程度でかかります。
>・他組織ではCt値はいずれも20台で出ます
18Sについてはやったことが無いですが、β-actinはその程度だったと記憶しています。組織によって、β-actinやGAPDH、いわゆる内在性コントロールの立ち上がり数値は異なります(確か論文有ったはずです)ので、同一組織での比較ならコントロールになり得ますが、異組織間のCt値比較は無意味です。因みにtestisやskeletal muscleは、GAPDHですが同一のtotal RNA量でもct30-35に近い値だったような記憶があります。これで比較すると、全ての遺伝子が、testisで異常に高発現している事になるのでおかしいと判断し、その比較データは論文では使用しませんでした。
>・測定しているのはIL6などのサイトカインが中心です
サイトカインがskin(血管が無いepidermisでは無く特にdermisでしょうけど)で恒常的に発現していると考える理由が、そこで炎症でも起こしていれば別だけど発現しているかもしれないと考えるその理屈よく解んないです。そもそもRT-qPCRでも検出限界以下(発現していない)である方が普通では無いのですか?
>上記方法だと、計測上で500ng/uL以上は出ます。
わずか20mgの皮膚片でその収量には多少疑問があります。skinやskeletal muscleは結合組織が多く組織重量の割にRNAは殆ど取れなかったと記憶しています(そもそも生体活動している細胞が重量に対して少ないし)。古い記憶なのでここら辺は、今現状でskinからRNA取っているTSさんの方が詳しいと思いますけど、記憶違いなら先に「ゴメンナサイ」しておきます。
とりあえず、本当に500 ng/uLで取れているなら、10 uL使用して電気泳動して、rRNAが壊れていないことを確認したほうが早いのでは無いでしょうか。total RNAが5 ug有れば変成ゲルでは無くても、電気泳動でrRNA確認できますよ。たしか3rd partyから一般的なTAEゲルでもRNAの電気泳動ができるDyeが売られていますので、たとえアジレントのバイオアナライザーが無くても、考えるより簡単に泳動できますので確認は容易ですよ。
もし阻害物質の混入が疑われるのであれば、各メーカーからでているclean-up kit(液体からのカラム系精製キット)を使用すれば除けます。 |
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