>[Re:1] ちなぴさんは書きました :
> ウエスタンブロットにおいて、一次抗体の反応を4℃ overnightの手順書が多いと思いますが、
> 室温 overnightではいけない理由を教えていただきたいです…。
いけないことはないと思いますよ。腐るとか、気持ち悪いとかは別にして。室温の場合はovernightにするだけ時間の無駄ということだと思います。
抗原抗体反応を4℃で行う積極的な理由は、バックグラウンドノイズを抑えるためと考えられます。
総じて言えば、抗原抗体反応は、温度が高いほど平衡に達する時間が短くなりますが、逆にバックグラウンドノイズ(非特異結合)も増えやすくなります。あくまで総じてですが。
私なら、ポリクローナル抗体(や非特異の出やすいモノクローナル抗体)を用いてウエスタンブロッティングをする場合は、バックグラウンドノイズが増えることが心配なので、4℃で処理したくなります。そして4℃で処理するので、overnightでやりたくなります。
一方、非特異の出にくいモノクローナル抗体を用いる場合は、室温で処理します。室温で処理するので、わざわざovernightにする理由はありません。いいモノクロ抗体を使えばたいていは室温で大丈夫だと思いますが。
なお、平衡に達する時間やバックグラウンドノイズの程度は、温度以外にも、抗体の種類や量、抗原の量、メンブレンの種類、バッファーの組成など、諸々の条件によって異なります。
解決済みとなっているので質問者は読まれないかもしれないと思いつつ。 |
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