需要と供給のマッチングというか、要は応募先にとってその人を採用するメリットがあるかどうかなのです。非常に優れた人でも同じような分野なり専門の人がすでにその学科、研究科にいれば、わるいけどその方面はいまはまにあってるのですいませんとなるし、相手の興味関心のあることに気にもとめずに自分の仕事のすごさを一方的にアピールしても、それほどすごい仕事してたならばうちでなくもっとよいところを目指したほうがあなたのためになりますよ、みたいになります。一方で、あなたの分野なり専門の人がその学科なり研究科にいなくて必要としてれば、業績などがちょっといまいちでも優先して採用されたりします。採用結果がかならずしも業績の質・量を反映しないことがわりとよくあるのはそのためです。
その学科なり研究科の教員の研究は(全員でなくてもいいので)おおまかでもいいので下調べして知っておいてください(そのひとたちの最近の主要論文にはアブストラクトだけでも目を通して理解しておきましょう)。そのうえで、あなたの専門領域がそのひとたちの研究にどのように協力できるかもかんたんでいいので具体的に話ができるようにしておきましょう。またこれだけ専門が細分化されてる中にあっては、相手はあなたの研究の背景を知りませんからここに一番説明の工夫と時間をさきましょう。また、あなたの分野では常識的なことでも知らない可能性もあります。その前提で話をしましょう。
プレゼンテーションの技術の上手い下手ではなくて、あなたのやってきたことが応募先の研究者にどのように役にたつかが伝わればうまくいくようにおもいます。 |
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