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DMEM培地の色 トピック削除
No.11349-TOPIC - 2023/04/09 (日) 11:45:35 - せん
こちら掲示板を利用させていただきます。宜しくお願いします。

当研究所は細胞培地を使用する際、ウォーターバスを使って37℃で加温しています。
ただ、加温後で培地の色にわずかに変化が生じます。

具体的には、オレンジと赤の中間色から、ピンクと赤紫の中間色くらいに変化します。
CO2インキュベーター内で培地の色が赤紫になるのはよく聞きますが、ウォーターバスによる加温後に色が変化するのでしょうか??
(加温時間は長くても30分程度で、加温後時間がたって変化するのではなく、使用する直前にはすでに変化しています)

培地はDMEM培地で、FBSの有無は問いません。

何卒よろしくお願いいたします。
 
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(無題) 削除/引用
No.11349-12 - 2023/04/10 (月) 07:17:29 - おお
>[Re:1] せんさんは書きました :

> CO2インキュベーター内で培地の色が赤紫になるのはよく聞きますが、

それはおかしいと思います。フレッシュなDMEMはオレンジに近く、CO2インキュベーターで赤っぽくなるというのはありますけど(まあ色は主観なので決めつけることはできませんけど)。

CO2センサーのキャリブレーションが必要か、開け閉めの頻度があまりにも多いか。

CO2インキュベーター内で培地の色が赤紫になるを許容範囲だと思っているなら、別にボトルを温めて培地が赤紫になるのがダメという理屈も変だと思います。

https://en.wikipedia.org/wiki/Phenol_red
色については培養の許容範囲としてオレンジから明るい赤 pHで7以上7.7以下に収めたいというところです。

(無題) 削除/引用
No.11349-11 - 2023/04/10 (月) 05:45:14 - おお
ちなみにアンモニアは細胞に対して毒性があります。アンモニアが原因でpHが上がっているなら細胞も死んでしまう可能性があります。
アンモニアの発生源はグルタミン酸などで-NH2が遊離することだと思いますので、どちらにしろ-NH2が溶液中に存在することになるのでそう極端にpHが上がるだろうかという気がします。

皆さんが指摘しているように原因はCO2の放出だと思います。培地がボトルの3分の1以下になると色の変化は顕著になっているように思えます。ボトル中の空気の部分が大半をしめるのでCO2がほうしゅつされやすい。

細胞によってはあまり気にしなくてもいいかもしれません。培地は例えば継代などならそのとき使うだろう新しいディッシュなどにあらかじめ加えておいてCO2インキュベーターにいれてCO2を平衡化しておけばいいでしょう。ただし冷えたままの培地だと容器に水滴が付きます。間接的にコンタミの原因になるかもしれません。

ボトルをCO2インキュベーターに入れてもふたは閉まっているのでおそらく改善は見られないでしょう。蓋を緩めたらどうかというかもしれませんが、培養用フラスコのように通気性を考慮した構造になってないですし、培地のボトルをCO2インキュベーターに入れるのはコンタミという観点からも気が引けます。

(無題) 削除/引用
No.11349-10 - 2023/04/10 (月) 00:23:03 - せん

qqさんご返信ありがとうございます。

なるほど、
大変理解できました、また大変参考になりました。
教えていただきありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.11349-9 - 2023/04/09 (日) 23:27:18 - qq
加温するのであれば、pHは上がるかもしれないけれど、気にしないでウォーターバスで構わないと思います。
無菌操作するクリーンベンチの中だって、0.04%CO2ですから、気にしたって仕方ありません。
培地瓶加温用のCO2インキュベータを別途所持しているのであれば、そうしたって構いませんが、特段の理由がない限りあまりお勧めしないし効果的だとも思いません。

(無題) 削除/引用
No.11349-8 - 2023/04/09 (日) 22:37:40 - せん
あのさん、qqさんご返信ありがとうございます。

なるほど、よく理解できました。
ありがとうございます!

qqさん、取り立てて加温の必要ないとのことですが、もし加温するならウォーターバスではなく、CO2インキュベーターで加温すること自体は問題ないでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.11349-7 - 2023/04/09 (日) 19:59:43 - qq
詳しい方ではないのだけれど、
培地瓶のなかのCO2は5%ではなくおそらく0.04%程度です。5%CO2条件でおよそ中性になるような設定なのだから、その条件で培地中の炭酸イオンは、CO2に平衡的に抜けていって、その結果、培地のpHが一過性に上昇するということではないかな?
一般的に低温のほうがガスの溶解度は高くなりますから、使う前に培地を加温すると溶存している炭酸イオンもCO2になり気相に抜けているのではないでしょうか?
CO2インキュベータに入れてしばらくすると、培地にCO2が再溶解して、pHは戻っていると思いますがいかがでしょう?
私は特別に必要でなければ、(細胞の継代程度であれば)面倒だから培地を取り立てて加温しません。(勧めているわけではないので悪しからず)

(無題) 削除/引用
No.11349-6 - 2023/04/09 (日) 19:30:25 - あの
pHに対して、非常に注意が必要な細胞(たとえば、受精卵)の場合には、
あらかじめ、インキュベーターの中で加温して、炭酸ガスが十分に入っている状態で
使用するということはあります。

細胞次第だと思います。

(無題) 削除/引用
No.11349-5 - 2023/04/09 (日) 18:59:50 - せん
あのさんご返信ありがとうございます。

確かにHEPESは入ってないので、phは変化しやすいと思います。

グルタミンからアンモニアが遊離するのはもう少し後なのですね。
ということは、やはり加温で炭酸ガスが抜けてしまっているようです。

ということは、ォーターバスで加温するのではなく、CO2インキュベーターで加温したほうが良いのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.11349-4 - 2023/04/09 (日) 17:35:59 - あの
詳しい方がでてくるまでのつなぎです。

Hepesが入っていないもののようなので、炭酸ガスが抜けるとpHが変化しやすいものではないでしょうか。

pHの変化にセンシティブな実験なら、インキュベーターの外に出すのは、出来るだけ短時間に。

インキュベーターの外で長時間の作業が必要なら、Hepes入り培地で実験をすることを検討を。

グルタミンからアンモニアがでてくるのは、もう少し時間がかかる現象だと思います、たぶん。

(無題) 削除/引用
No.11349-3 - 2023/04/09 (日) 17:12:11 - せん
あのさんご返信ありがとうございます。

DMEM培地は下記試薬になります。
https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/product/detail/W01W0104-2977.html

また、調べてみてわかったのですが、加温することで培地中のグルタミンが分解され、グルタミン酸とアンモニアが放出されることがわかりました。このアンモニアの為にphが上昇しているような気がします。
また、炭酸水素ナトリウムが加温によって炭酸ガスとして抜けている可能性もあります。

つまり基本的に培地は加温でアルカリ性に傾くということでしょうか、、

それだと、培地使用前の加温って良くないような気がするのですが、どうなのでしょうか、、わかる方いらっしゃるでしょうか、、?

(無題) 削除/引用
No.11349-2 - 2023/04/09 (日) 13:59:40 - あの
お使いのDMEMのメーカーと品番を明記された方が良いですが、
次の図1の右、アルカリ側にシフトするような感じですか?

https://www.culturecollections.org.uk/news/ecacc-news/co2-concentration-and-ph-control-in-the-cell-culture-laboratory.aspx

炭酸ガスが抜けてpHが変化している可能性はありませんか?

DMEM培地の色 削除/引用
No.11349-1 - 2023/04/09 (日) 11:45:35 - せん
こちら掲示板を利用させていただきます。宜しくお願いします。

当研究所は細胞培地を使用する際、ウォーターバスを使って37℃で加温しています。
ただ、加温後で培地の色にわずかに変化が生じます。

具体的には、オレンジと赤の中間色から、ピンクと赤紫の中間色くらいに変化します。
CO2インキュベーター内で培地の色が赤紫になるのはよく聞きますが、ウォーターバスによる加温後に色が変化するのでしょうか??
(加温時間は長くても30分程度で、加温後時間がたって変化するのではなく、使用する直前にはすでに変化しています)

培地はDMEM培地で、FBSの有無は問いません。

何卒よろしくお願いいたします。

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