>結果として半減期が延長して細胞の中に溜まっていくということではないでしょうか。
前提をお忘れではないでですか。
まず、
>その点変異を持つとタンパク質の発現量が大幅に減ることがわかっています。
という現象があります。
そのメカニズムとして安定性の低下、分解速度の上昇を考えたけれど、分解速度はむしろ低下していた、というストーリーですので。
私は、もともとの発現量が違うのが主要因で、実は分解速度は野生型と大差ないのではないかと疑っています。
・変異型は野生型よりもともとタンパク質量が大幅に少ないので、CHX処理のスター時点で、両者は条件が同じではない。
・「タンパク質の半減期」とは言うけど、生化学的な反応なので、放射性崩壊のようにどの時期、どの現存量のときにも同じ速度で半減するとは限らないだろう。例えば基質濃度が低くなると分解が進みにくくなるかもしれない。
・タンパク質の現存量の測定の方法はなんだろうか。例えばPOなど酵素で検出するウェスタンブロットでバンドの強度を見るような方法だと、タンパク質量と強度はリニアではない。どっちが多いか少ないかはわかるけど、何倍、何%違うかは言い難い。特に標的タンパク質の量のレンジが異なる場合(つまり野生型と変異型)、タンパク質の減少率が同じでも、バンド強度の減少率は違うだろう。 |
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