研究申請書は、一つのプロポーザルなので余計なことを考えずに研究提案として上から読んだ時に面白い、説得力があり、かつこれまでの経歴や環境から実行力があることが示されればいいだけです。現在のラボでできるかどうかとかそんな細かいことをいちいち審査員は気にしてみません。
ただ、PDに関しては奨学金的な性質もあることから、個人業績については一定基準がDCや若手や基盤Cなどの科研費よりも厳しくなる場合はあります。あくまで相対的なもので、研究者としての将来性などの項目がある以上そこが純粋な研究費と違うと言うだけの話です。
予備データの存在は確かに重要ですが、どこまでが予備データかなどという明確な基準はないので、他人のオミクスデータでも文献データでも、自分や受け入れ先の研究室が持ってるだれかがやったプレリミデータでもいいのでそれを自分の研究立案のなかで自然な形で説明できると、説得力がまずと言うことになります。
逆に言うと、いちいち審査側は、「この人はどう言う経歴だからしょうがない」とか「今の所属とどう違うか」なんて細かいことをみて忖度したりなしないと思います。基本は奨学金的性としての具体的実績の証明と、その後のその人が提案する研究計画について興味を持ってもらえるかが全てです。各項目について評価点が与えられててそれでPDだと5段階で平均4-4.2以上(DCだと3.5-7程度あればで面接)必要だと言われてます。つまり、1つでも項目で2があると厳しいってことです。悪いものでも3ぐらいで、研究計画や新規性などの評価点で4、5を取れるように書くことです。 |
|