1. 私は現在ほぼすべてのPCRをKOD Oneで行っていて、site-directed mutagenesisにも使っています。サイクル数はたいてい15です。アンプリコン領域に変異を見つけることもありますが、プライマー領域の変異のほうがはるかに多いので、オリゴDNA合成のエラー率が改善されなければポリメラーゼの精度が向上しても無意味だと思っています(なおオリゴDNAはカートリッジ精製グレードを使っています)。ですから、KOD Oneを第一選択として使うことに違和感はありません。
2. シーケンシングで確認しない限り、PCRで増幅した領域に変異が存在する可能性は常に考慮すべきだと思います。どれだけ性能が良いポリメラーゼを使ってもそれは変わりません。バックボーンの変異を完全に排除したければ、インサートの配列を確認した後に制限酵素で切り出してサブクローニングするのがベストです。 |
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