HEK293T細胞に15kDa程度のタンパク質をトランスフェクションして活性を見たいのですが、ウェスタンブロットで見るとバンドは出ているものの、in vitroのアッセイ系で活性を測定すると全く活性が出ず困っております…
実験は
・24ウェルプレートにサブコンフルのHEK293T細胞に目的タンパク質-DYKタグ入りpcDNA3.1をリポフェクションでトランスフェクション(TransIT293,培地:OptiMEM+4% FBS)
・培地交換はせずに48~72 h後に上清とRIPA処理後の細胞溶液を回収
・ウェスタンブロットでタンパク質発現を確認、上清で活性を測定
という流れです(本法については既報が複数ある確立済の方法です)。
結果として
・ウェスタンブロットではトランスフェクション非処置と比較して顕著に濃いバンドが得られています
・上清を用いたアッセイでは非処置群と全く変わらない活性値
・目的遺伝子をCRISPRでKO後クローン単離した293T系統へトランスフェクションしてもバンドは復活するが活性が回復しない
という状況です。
プラスミドは外注品(出荷時シークエンス波形データ付き)で変異が入っていない事は(出荷時には)確認しています。
また、懸念事項として使用している293T細胞は補因子となる別の遺伝子を含むpcDNA3.1を安定発現した株を使用しています。
大腸菌等では同じプロモーターを含む複数プラスミドの導入はそれぞれの発言に干渉する、というような記載もありましたが影響などあるのでしょうか?(ウェスタンの結果を見る限り発現はしているのですが…)
明確な答えでなくとも何か可能性がある事があればご教示いただけますと助かります、よろしくお願いします。 |
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