翻訳ができる特異的なコンパートメントと言うのは知られていません。ただし、mRNAごとに、どこで翻訳が起きているのかを見る研究はされています。
J Cell Biol (2006) 175 (1): 67–76.
doi.org/10.1083/jcb.200512137
SCIENCE
17 Jun 2016
Vol 352, Issue 6292
pp. 1430-1435
DOI: 10.1126/science.aaf1084
また翻訳を開始するのに必要な因子eif1aの免疫染色では、細胞質の至る所が染色されています。この事と、上記の特に最初の論文の結果を合わせてかんがえると、mRNAに翻訳される場所を決める配列がある場合があり、そこに運ばれたmRNAが細胞質に一様にある翻訳開始因子と相互作用する事で翻訳が始まると言えるかもしれません。しかしながらこれは現状あるデータからの解釈で、今後もっと具体的な研究成果がでてくるかもしれません。また、個人的には電顕などのデータは見ていませんので、そう言うのを見るともっとわかるかもしれません。
最後に、翻訳が抑制されるコンパートメントは特異的な場所がある事がわかってます。stress granules とかp-bodyなど。興味があれば調べてみてください。 |
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