スタンダードなDNA用のエタノール沈殿で(が)いいと思いますけど。
つまり、
1/10 vol (20 uL)の3 M NaOAc (pH 4.8-5.2)を加え、2 vol (400 uL)のEtOHを加えて遠心。沈殿を70% EtOHでリンスして自然乾燥。
もちろんIPA沈殿でもいいです。この場合、加えるIPAは0.5~1 vol。
IPAのメリットはvolを小さく抑えることができること。
一方で夾雑物(塩)が共沈しやすいとも言われます。
塩は外にNaCl, LiCl, NH4OAcなどのオプション(それぞれworking concは異なる)がありますが、NaOAcが一番クセがないので第一選択。
ちなみにストック溶液を自作するなら、終濃度3 Mになる量のNaOAcに終体積より少なめの水で解かしてHAcでpHを下げてから、水を加えて体積をあわせオートクレーブ(HAcを入れない中性付近のNaOAcでも沈殿しないことはない)。
回収率も確実性も高い方法ですが、なれていない人はDNAをロスしやすい。
遠心時間を長めに、上清を除くときは慎重に(自身のないときは再回収に備えて上清は捨てずに取っておくといいでしょう)、必要なら70%& EtOHを入れたあと再遠心。DNAの沈殿は底に固まっているんじゃなく、遠心端側の壁に広がってくっついているので、体積を減らして再溶解する場合は、 壁の上の方、アルコールを加えたときの水面付近まで溶媒が舐めるようにする。 |
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