IP自体がそんなに完璧な完成した実験手法ではないし、相対的な問題と思うのです。つまり0か100かとかでなくて、例えば実際はAb-beaseの方が100に対してcontrol IgG-beadsの方が10〜20とかなことが多く、検出感度やアプライ量、露光時間によりcontrolの方が見えたり見えなかったりするわけで、感度やアプライ量、露光時間を上げていけばどんなに優れた抗体でも、理論的には見えてはいけないものも見えてきます。ウェスタンでも不適切にたくさんアプライしたり、いつまでも露光してるとだんだん色々なシグナルがでてきますよね。なので調整するとしたら上記のパラメータを検討して、あとでデータをいじくりまわしたりしなくてもいいような実験系にすれば良いのです。なんでもそうですが、「こういう条件でやったららこうなりました、違う条件でやって違う結果になったからといってそれで文句言われてもねえ」みたいなスタンスで良いと思います。
画像加工に関する制限をどこに置くかは、研究者個々人の考え方もあると思うし、、PIの言うことが広く受け入れられるかどうかも何も保証ないです。なので、投稿を考えているジャーナルの投稿規定に、どういうことが許容され、どういうことは不可か、が詳しく書いてあることが多いので、それに準じるのが一番良い方法です。それを逸脱した加工は少なくとも当該ジャーナルでは反則で、強行すれば不正行為としてジャーナルからactionを起こされても抗弁できません。
non-specificな反応によることが明らかならば、見かけが悪くてもそのままほっておいても別にレビュアーやエディターから何か言われたりしません。読者が誤認しないように*印つけてNon-specific(NS)とか注を付記したりもします。実際、有名なジャーナルでも(これがなければ綺麗なデータのに、みたいな)nonーspecificなシグナルもトリミングせずにそのまま貼ってるのはむしろ昔よりも多く散見されるように思います。 |
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