挙げられた3つのタンパク質はいずれも高い頻度でコンタミナントとして同定されてくるものです。これらはMassの分析より以前に、器具や空気中の微細なホコリ(静電気などで付く)、毛髪、皮膚、衣類などから、そこに行くまでの検体を得る過程ですでに混入しますので、技術者の方の責任ではありません。これらは、特にケラチンの混入を防ぐのは(管理された専用のクリーンルームで人の手を介さずに全ての作業が完結するような高度な特別な設備とかあればもしかすると可能なのかもしれませんが、そういうものを通常の研究機関で望むのは)現実的には困難です。ですので対照群と比較して、対照群にもこれらに由来するペプチドが検出されれば一応コンタミナントと判断できますので検討ください。またmassのデータだけで判断するのではなくmassで研究対象となる候補を見つけて、それをwestern blottingするなどで多角的に検証、評価するという感じが本来の進め方かと思います。。 |
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