意見が分かれる、というか何を独立の結果とみなすかという実験上の差異でしかないと思います。
例えばウイルス等で遺伝子発現させた細胞を用いて薬剤処理での応答を見る実験をするとして、ウイルス発現した細胞株を3回に分けて薬剤処理をしてn=3として実験をすることは普通に行われており、ウイルス感染から3回独立して実験をすることまで求める人は少ないでしょう。これは、発現してる細胞そうでない細胞に対して、「薬剤処理をした時の応答に関する実験の独立性」をみているからであって、発現してる細胞とそうでない細胞そのもの実験誤差までは通常考慮してないからです。ただ、 transient transfectionなどの場合は、実験による誤差が大きいので1から繰り返して実験をすることも多いと思います。要するに、どこを独立次元の現象としてパラメーターを設定するか次第であって、個人の主観や価値観でもなく、本来はその実験でどこまでのパラメーターを独立の実験として含むことがその実験でみたいことを示す上で重要か、次第で良し悪しを決めるべき話だと思います。
マウスを用いたサンプルであっても、大量のマウスをさばいてプライマリーサンプルを十分量稼ぐためにバルクで培養してしようするような実験もありますから、そのような性質も実験であればマウスのジェノタイプが重要であって個体差は考慮していませんから同一サンプルでもいいでしょう。一方で、通常KOとWTマウス由来のサンプルで特定の処理後のin vitro実験を行う場合、in vitroでの実験は個体レベルで評価が難しいものを還元的に実験してるに過ぎないので、同じ個体のサンプルを分けて刺激して同様の結果がでてもマウスの遺伝子系に対する個体由来サンプルの性質の違いのnが稼げてるとは言えないことになります。よって、この場合は個別マウスからサンプルを回収するのが自然だと言えます。 |
|