常にNC, PCを並行して泳動してる人いるのかな?
抗体の特異性がイマイチ疑わしいときとか(NCで確認できる)、シグナルが何も出ないとき(PCで確認できる)とかのケースでは確かにPCやNCは大変有用だけど、予測される位置に主たるシグナルが検出されててもNC,PCがないとそれが本物だとは信用しないとか言ってる人は過去にも現在も周囲には見かけないんだが。実際、本当にNCの試料作るならKDとかKOした細胞なり動物なりを準備しないといけないし、PCならば精製品を買うなり、リコンビナント作るなりして用意しないといけないし、皆さん抗体ごとにいちいちそんなことしてるのかな。
1つか2つの抗体だけしか使わない研究とかならそれも可能かもしれないけど、1回で5つも6つも抗体使う実験してると、現実的でないような気がする。常にPC NCを確認していれば成功するみたいなことは昔誰かが言ってたけど、それができれば一番いいんだが、この人は実際に自分でそういう実験してる人なのかなあと思った。
メンブレンは同一のブロットで比較しないと定量的な評価は難しい。例えばWET式の場合なら、同時に転写してもカセットが別だと転写され具合が違う(たぶんスポンジのつぶれ加減が影響)。またメンブレンがべつだとブロッキングや洗浄などの差異も影響する可能性がある。なので検体が多いときはゲルの半分くらいまでで泳動止めて1枚のメンブレンにゲル2枚乗せてブロッティングしてる。基本的に定量比較するものは工夫してでも可能な限り同一条件下で準備するようにしてる。
ローディングのコントロールというか補正には全部終わった後にCBBで総タンパク質染色してる。目指すタンパク質を検出しようとすると内在性コントロールは量が多すぎてシグナルが飽和気味になるのでローディングコントロールとしての役に立たない気がする。アクチンとかアプライ量倍にしてもバンドの方は同じくらいのシグナル強度だったりするし。いつも均一な量アプライできててますけどとかactinやGAPDHの太いバンドのブロットを自信持って見せてくれる人いるけど、いやいやそれそういうことじゃないんだがとかいうとムッとされるので最近は言わない。 |
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