原核生物のmRNAの寿命は短くて、遺伝子発現調節はもっぽら転写量の調節で行われるけれど、
真核生物の場合はそれに加えて、翻訳調節やmRNAの安定性などによる転写後調節も重要。
3' UTRにmRNA instability motif(AUUUA)をもつmRNAは速やかに分解されて寿命が短い。必要なときに一過的に発現して、役目が終わったらすぐに消える遺伝子(immediate early genes)なんかによくある。
miRNAによる翻訳抑制で翻訳調節が行われるとき、miRNAの標的は3' UTRであるものが多い。
>ただ中にはCAP構造とか必要とせずORF(アミノ酸配列として読み取られる領域)の途中にある隠れた開始コドンから翻訳始めて、結果として長さの異なるタンパク質が生じたりするのもたまにある。こういうのをIRES
IRESと単一のORF上のAlternative translation start codonの説明がごっちゃになっているような、IRESはポリシストロン(複数の独立したORF)のときの話。 |
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