1) 突出末端同士の水素結合は起こりますが、通常4 nt突出ぐらいしかないので不安定です。 λDNAのcos末端同士の水素結合は十数ntあるので、保存中にアニールしてくっつくのは制限酵素消化λDNAを塩基泳動のサイズマーカーに使用するときなどによく経験すること。でも、たまに他の断片も保存中に水素結合で重合しているのを見ることもあるので、4 nt突出くらいでも起こらないことでもないようでうす。
2) in-fusionなどの系がやっているのは、ある程度安定にアニールできるだけの突出末端をつくってやるだけで、実際にくっつけるのは大腸菌内の酵素です。相同組換えとは違います。短い突出末端でもアニールでくっついた状態で大腸菌に導入できれば、連結されることもあるでしょう。 |
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